旧国鉄高島貨物線
(昭和61年11月廃止)
横浜にみなとみらい21のビルやベイブリッジがなかったころ、桜木町から
赤れんが倉庫をぬけ、山下公園、山下埠頭へとぬける線路がありました。
近年はみらとみらい21地区や周辺の開発により、廃線跡の状況も変わり
つつありますが、最近の状況について簡単に紹介していきます。
1.桜木町(東高島貨物駅)〜新興埠頭(横浜港貨物駅)
この区間は横浜市によって整備され、「汽車道」として散策できる
ようになっていました。(公開は不定期なので注意)
(1)港第1号橋梁
(2)港第2号橋梁
(3)港第2号橋梁の先
(4)旧生糸検査所引込線付近
新しく補修されたコンクリート部分に鉄橋があったと思われます。
(5)旧生糸検査所引込線の橋梁(一部)
1997年に万国橋付近に移設されました。
元は北海道の夕張川橋梁だそうです。
2.新興埠頭付近
1994・1997年と2回撮影したのですが、かなり整備されてしまい、
昔の名残をとどめているものはごくわずかとなってしまいました。
(1)旧横浜港駅詰所?(1994年撮影・1997年撮影)
組合が使用していたみたいですが、もうその建物はありません。
建物の1Fに「万国橋踏切」のプレート?がありました。
(2)埠頭中心部線路跡
横浜博覧会で再び使用されていた線路の一部が残っています。
(3)倉庫群ならびに貨物ホーム(1994年撮影)
倉庫群(赤れんが倉庫は除く)は貨物ヤードは取り壊されて道路
とさら地になっていました。
◎貨物ホーム付近(その1・その2)
◎6号上屋入口付近
(4)旧横浜港駅付近
周辺は整備されて公園(赤れんがパーク)となり、そのなかに
プラットホームの名残がありましたが、屋根の骨組みは復元さ
れたとのことでした。
◎プラットホーム(1994年撮影・1997年撮影)
◎赤れんが近くの踏切(1994年撮影・1997年撮影)
◎撤去されてしまった踏切(1994年撮影)
【その1】 【その2】
(5)赤れんが倉庫内引込線(1997年撮影)
現在は工事中のため立入できませんが、まだ引込線が一部残って
います。公開は毎年海の日(7/20)頃に行われます。
【その1】 【その2】
3.新興埠頭〜山下公園(特記以外は1997年撮影)
高架の部分はかなり残っていますが、少しずつ歩道等に変わって
いる状況です。
(1)新興橋梁手前の踏切(1994年撮影)
(2)新興橋梁手前の踏切から桜木町方面への線路(1994年撮影)
(3)新興橋梁
(4)新興橋梁から倉庫?へ分岐していた線路
【その1】(1994年撮影) 【その2】 【その3】
(5)山下公園方面への高架
【その1】 【その2(鉄橋)】 【その3】
【その4】(その3の反対側から撮影)
(6)客船ターミナルへの道路との交差
【その1(海側)】 【その2(山側)】
(7)山下公園手前付近
【その1】 【その2】
4.山下公園〜山下埠頭(全て1997年撮影)
山下公園内は高架が残っているが、山下埠頭側は駐車場になって
しまった。
(1)公園端付近(貿易センタービル付近)
(2)公園中心部(マリンタワー付近)
(3)公園端付近(山下埠頭側)
横浜博覧会開催時に駅のあった付近。この背後は駐車場になって
おり、廃線跡はない。
(4)公園出口付近
踏切跡らしきものがあった。なぜ2カ所もあるのはか不明。
【その1】 【その2】
(5)山下埠頭付近
廃線跡は何もなかった。
【参考文献】
(1)トワイライトゾーンMANUAL2(ネコ・パブリッシング社刊)
(2)鉄道廃線跡を歩く(日本交通公社刊)
(3)レイルNo.27(プレス・アイゼンバーン刊)
※写真の無断引用はお断りいたします(^^;)
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