思索の遊び場 > ドボン標準化委員会 > 更新の手引き

更新の手引き


  1. 概略

    現在、ドボンゲームは第 4.3 版のみが正規の定義として認められ、以前の定義やルールは適用されない。しかし第 2.1 版はより広範囲の人々に使用されたため、依然として使用されることがある。そこで、ドボン標準化委員会は第 2.1 版と第 4.3 版の違いを明らかにし、速やかに第 4.3 版に移行できるよう、更新情報を発表することにした。


  2. 歴史

    ドボンゲームの歴史は遠く 1986 年にさかのぼる。希望ヶ丘高校の一生徒であった伊藤歩によってもたらされたドボンゲームは、退屈な高校生活を嵐のように席捲した。その後、ドボンゲームは希望ヶ丘高校図書委員会(以下 KLC)の手によって発展して行き、KLC での標準的なゲームの座を得るに至った。そのルールは現在では次のように分類されている。

    名称
    1.0基本ルール
    2.0エキスパートルール
    2.1マスターズルール

    マスターズルールの制定によりドボンゲームは安定期を迎え、若干の微修正を加えながらその洗練の度合いを増して行った。しかし 1989 年に KLC 内のドボンゲーム集団が解散すると、ルールが散逸したため、明文化されたルールが存在しないという異常事態を招いた。これからをドボンゲームの暗黒時代という。

    しかし暗黒時代においてもドボンゲームはたくましく生き延びた。やがてドボンゲームの混乱の収拾を求める声が強くなり、ついに 1992 年にドボンゲームの新たなる標準を作るべく、ドボン標準化委員会が設置された。この委員会によってドボンゲームの「定義」が作成され、出版されるようになったのが現在の状況である。

    最初のドボンゲームの定義は第 3.0 版と見なされる。現在は第 4.3 版である。第 3.0 版と第 4.3 版との大きな違いは、オークションスラムのルールの導入にある。これにより、以前は負けないことが至上目的だったドボンゲームが、勝つことを主眼とするゲームへと大きく変化した。

  3. 差異

    以下の定義は概略であり、詳しくはドボンゲームの定義第 4.3 版を参照されたい。
    第 4.3 版にあって第 2.1 版にない定義は以下の通りである。

    既定値:
    ドボンゲームにおいて変更可能な項目の、標準的な値。第 3.0 版で導入された。それ以前は変更可能な項目はなかった。

    札切れ:
    山と捨て札が共に 0 枚となること。第 3.0 版で導入された。それ以前はこの状況を想定していなかった。

    オークション:
    各プレイヤーが、特殊な追加点を得る権利をめぐって行う手順。第 4.0 版で導入された。

    スラム:
    あるプレイヤーが、同一試合内の最近の 3 回以上の全てで勝者となること。第 4.1 版で導入された。

    過失:
    プレイヤーの誤った行動。第 3.1 版で導入された。それ以前はこの状況を想定していなかった。

    第 4.3 版と第 2.1 版では異なる定義は以下の通りである。

    ドボン返し:
    第 3.0 版からは、ドボンできた番はドボン返ししてはならなくなった。それ以前はこの制限はなかった。

    マルチドボン:
    第 3.0 版からは、複数の対象カードを持つドボンをこう呼ぶ。それ以前は 2 人ドボンと呼ばれていた。

    得点:
    第 3.0 版からは、何ら制限はない。それ以前は 1 回の得点の上限は最悪点の 6 倍までに制限されていた。

    優勝:
    第 3.0 版からは、得点が最小のプレイヤーが複数なら、その中で勝者となった回数が最多のものを優勝とする。それ以前はこの状況を想定していなかった。

    フラッシュドボン:
    第 3.0 版からは、手札と対象のカードのスートが全て等しくなければならない。それ以前はこの制限はなかったため、マルチドボンと複合することがありえた。

    :
    第 3.1 版からは、番の最初で宣言し、追加点を得るためには勝者とならなければならない。それ以前は回の最初でのみ宣言可能で、追加点は自動的に得られた。

    第 4.3 版にはないが、第 2.1 版には存在する定義は以下の通りである。

    A の付け足し:
    第 3.0 版で廃止された。

    テクニカルドボン:
    第 3.0 版で廃止された。

    キーパー:
    第 3.1 版で廃止された。

    ダブルドボン:
    第 3.0 版からは、これに対する特別な呼称はない。



目次に戻る

Copyright(C) 高杉親知 (tssf.airnet.ne.jp)