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1997 年 8 月 16 日 (土曜日)


ヴィシェグラードとエステルゴムに行った。どちらもブダペスト北方の国境沿いの町だ。ドナウ川がこれらの町の周辺で直角に曲がっている。ドイツの黒の森に発して東に流れてきたドナウ川がここで南に向かうのだ。この辺は自然が残っており、森の中をドナウ川が流れていくのは美しい。ハンガリーは国土のほとんどが耕地になっており、森はほとんどないのだ。

最初の町ヴィシェグラードでは古い城塞を見て回った。この城塞は山の上に作られているのでそこまで登るのが一苦労だった。しかし森の中の道なので暑い日差しを避けることができたのはありがたい。やっと城塞に着くと、素晴らしいドナウ川の眺めが待っていた。城塞の中には拷問博物館があり、中世の拷問の様子が展示されている。蝋人形でできているので写実的で恐ろしい。特に魔女狩りでの処刑は痛々しい。こういう痛そうなのは見たくない。というのも僕は空想癖があって、自分が色々と拷問されているのを想像して勝手に不快な気分になるからだ。

エステルゴムへのバスを待つ間、バス停近くのレストランで昼食を取った。このレストランは有名らしく、僕が行ったときはアメリカ人の団体観光客がテーブルの半分以上を占拠していた。料理は子牛のシチュー風のものを頼んだ。ハンガリー風の味付けでこってりしているが、美味しい。付け合わせの麦を煮た物(麦飯?)もいける。一緒に頼んだハンガリー風の黒ビールは甘くてあまり美味しくなかった。考えてみたら黒ビールとは甘いものなので、単に黒ビールが好きではないだけかも知れない。

エステルゴムはその中央にある大聖堂で有名な所だ。今までヨーロッパのルネサンス期の教会を見たことがなかったので期待していたが、ここの大聖堂は期待以上のものだった。内部の美しさには全く圧倒される。内部には美術館もあり、古い美術品を見ることができる。これもまた美しいものばかりだ。ルネサンス期の絵画の魅力もさることながら、微細な金細工も素晴らしい。

帰りはブダペストまで遊覧船でドナウ川をのんびりと下ってきた。風が心地よい。船内はかなり混んでいた。地元の人々がほとんどのようだった。


The Danube from a fortress in Visegra'd

ヴィシェグラードの城塞から見たドナウ川


A restaurant in Visegra'd

ヴィシェグラードのレストランの絵葉書


The Esztergom cathedral

エステルゴムの大聖堂内部




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