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1997 年 8 月 21 日 (木曜日)


いよいよ帰国の日。コファ君がホテルから空港まで付き合ってくれた。お土産にハンガリーの民衆工芸の本をもらった。そう言えば僕があげたせんべいの感想を聞いていない。減量中だと言っていたから実は食べていないのかも知れない。

空港ではどこだかの天候が悪くて飛行機の到着が遅れ、ひやひやした。アムステルダムで乗り継がなければならないのであまり遅れるわけにはいかないのだ。幸い乗り継ぎ便には充分間にあった。アムステルダムに到着して席を立ったとき、後ろに座っている人が知人にそっくりだったので声をかけたら赤の他人だった。その昔、僕の弟かと思って近付いたら全然別の人だったということがあるので、僕の顔認識能力は全く当てにならないということが改めて確認された。

会社の人へのお土産を買っていないことを思い出したので、アムステルダムでチョコレートを買って行った。これではオランダ土産だ。けど気にする人はいないだろう。

アムステルダムでは多くの黒人労働者を見かけたが、全員掃除などの単純労働に従事していた。彼らがどこの国から来ているのかは知らないが(スリナムか?)、社会が彼らを受け入れているようで実は受け入れていないという気がした。日本人が他国の人種差別をとやかく言う資格はないが、やっぱりヨーロッパはアメリカより露骨に差別が残っていると思った。だからこそ僕はハンガリーで時々漠然とした疎外感を感じてしまったのだろうけど。

アムステルダムから成田への機内では眠ってばかりいた。結局時差ぼけは完全には解消しなかった。むしろ帰国するのに丁度良いかも知れない。前の席に日本語を話す白人一家が座っていて、その人たちが時たまハンガリー語を話すように聞こえたので声をかけようかと思ったが、考えてみたらハンガリー語だという確証はないし、ハンガリー語だとしても急に話しかけるのも変なので結局話しかけなかった。先ほどの人違いもあって少し消極的になっている。

帰りの機内では行きほど寒さを感じなかった。眠っていたから気付かなかっただけかも知れない。



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